【ストーカー対策法制定の契機にもなった桶川ストーカー殺人事件とはどんな出来事だったのか?】

史上最悪のストーカー事件

数あるストーカー殺人事件の中でも最も有名なのが、1999年に起きた桶川(おけがわ)ストーカー殺人事件です。

 

犯人が複数の組織的犯行という特異さ、白昼の路上での殺害という凶悪さ。

 

そして、警察の隠蔽行動の度合も並はずれていて、世間の激しい非難を浴びました。

 

国会でも取り上げられ、翌年のストーカー規制法成立のきっかけにもなった、この事件の概要を紹介しましょう。

 

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事件の概要

1999年10月、埼玉県桶川市の路上で、通学中の21歳の女子大生・SIさんが刺殺された。

 

詩織さんは、以前交際していたKK(当時27歳)から激しいストーカー行為を受けていた。

 

警察にも相談していたが、怠慢の極みのような対応しかしてもらえなかった。

 

殺人事件との関連が疑われたが、目撃証言から殺害犯は別人と思われた。

 

捜査は遅々として進まなかったが、週刊誌FOCUSのスクープで一気に進展した。

 

KKは、消防庁職員の兄・TKとともに7店もの風俗店を経営していた。

 

殺害の実行犯は、店長の一人SK(当時34歳)で、TKが報酬約2000万円で依頼したものだった。

 

逮捕者は12人にも及び、ストーカー事件としては異例だった。

 

唯一、逮捕を免れていた首謀者のKKは、翌2000年1月、北海道の屈斜路湖で遺体で発見され、自殺と推定された。

 

同時に埼玉県警の捜査の怠慢や違法な隠蔽・改竄工作の数々が明らかにされた。

 

ストーカー行為の概要

SIさんはKKとゲームセンターで知り合いましたが、交際を始めてまもなく異常な兆候を見せ始めました。

 

一方的に高額な贈り物をし、拒否すると暴力を振るう。

 

携帯電話に出ないと、自宅や友人の番号を調べ上げてかけてくる、などです。

 

恐怖にかられたSIさんが別れ話を切り出すと、激しいストーカー行為が始まりました。

 

  • 本人はもちろん、家族にまで危害を加えるとの脅迫
  • 自宅に押しかけての脅迫と500万円の要求
  • 自宅、大学、父親の勤務先での事実無根の誹謗中傷ビラ配布
  • 父親の勤務先などへの800通もの中傷手紙郵送
  • 深夜に自宅前に大音響を鳴らした車が停車

 

そして、最後は実行犯を雇っての殺害に至りました。

 

警察の怠慢と不正の実態

SIさんは家族とともに何度も埼玉県警上尾署に被害の相談をしていますが、民事不介入を理由に対応を拒否されています。

 

自宅に押しかけられ、脅迫を受けた際のテープを持ち込んだ時もそうです。

 

ビラを撒かれた際も「いい紙を使ってますね」といった、信じられないほどいい加減な対応ぶり。

 

次に告訴状を出したところ、勝手に被害届に改竄。

 

告訴はいったん取り下げるともう一度することはできないのに、できると両親に嘘をついて告訴取り下げを要求。

 

殺人が起きた後は、被害者の服装や所持品について、「ブランド物のバッグ」「厚底ブーツ」「黒いミニスカート」など、軽薄な女性を連想させる特徴を意図的に強調。

 

実行犯の逮捕にも、週刊誌フォーカスがスクープしてからやっと動いたのでした。

 

不正とか隠蔽を通り越して、犯人に便宜を図っているとしか思えないほどです。

 

KKの風俗ビジネスと警察は裏でつながっていたのでしょうか?

 

当サイトではそこまで把握していませんが、史上まれにみる警察腐敗事例だと思います。

 

この事件から学ぶこと

この事件が起きた当時と今は事情が違います。

 

ストーカー事案への警察の対応ぶりはこの10年で大きく改善したといいます。

 

しかし、警察がまともに対応してくれない時に、同じような相談の仕方を繰り返してもダメだということは今も言えるのではないでしょうか?

 

この事件では週刊誌のスクープが捜査を動かしました。

 

証拠があれば、警察も動かざるを得ないのです。

 

警察が動いてくれない時、自ら証拠を提出して警察を動かすしかない場合もあると覚悟しなければならないのだと思います。

 

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